定石事典の作成

 定石事典は次の要領で作成します。

● レイアウトを設定します。
 実戦や書籍の棋譜と見比べるとき石の色や方向を一致させることができるように、左90度回転、180度回転、右90度回転、上下反転、左右反転、黒白逆転用のボタンを設けます。
 定石事典は変化図を参照できることが命ですから、変化図操作機能は絶対に必要です。
 他の人を交えて着手の検討をするときには指定された着手番号の局面を素早く表示するために着手検索ボックスも必要になります。
 たとえば、変化図の特定着手について問い合わせをするとき、その着手IDを指定することにより局面を特定できますが、問い合わせを受けた方は着手ツリーからIDを探すのでは手間がかかります。
 着手検索ボックスがあればその着手IDを入力してキーを押せば即座にその局面に移動することができます。

 コメントを随時編集できるように編集ボタンも必要でしょう。
 分岐点に戻るボタンもないと不便します。
 ほかのページの変化図や参考図と連携できるようにリンクリストも必要です。
 また、リンク先から元に戻るボタンもあると便利です。
 コメントボックスは十分なスペースを確保します。

● 分岐点で選択肢マークが表示されるように設定します。
 <param name="leafhint,tanabata" value="true">
 分岐点以外でも次の手マークを表示させたい場合はnoleafnohintパラメータで指定します。
 <param name="noleafnohint" value="false">

● 碁石に手順番号が表示されるように設定します。
 <param name="number" value="true">

● 棋譜データ入力の注意事項

◆分岐点の入力
 分岐点からの着手は全て1から表示されるようにします。
 分岐点からの着手が1でなくそれまでの手順の通し番号になっているときは、着手番号を1にする石をキーとキーを押しながらクリックします。
 するとその石が打たれる1手前の局面になり分岐マークが表示され、その石以降の手順も変化手順となって着手番号1から表示されるようになります。

◆コメントの入力
 棋譜にコメントを入力するときはボタンをクリックして着手データ編集ダイアログボックスを開きコメント[Comment]ボックスに入力します。
 また、リンクするファイルは参照[Links]ボックスにURLを入力します。
 コメントを入力するときの注意事項を下記に列挙します。

  •  石色を反転してもコメントに表示されている白・黒は入れ替わりません。
     石色を反転して見る場合があることを配慮してコメントに石色を書くのは避け、相手側の石などと別の表記を使う必要があります。

  •  碁盤の向きを変えても文字の向きは変わりません。
     /や\でシチョウの道筋を示すと90度回転させた場合入れ替わらないので表示がおかしくなります。

  •  碁盤の向きを変えても目盛りの位置は変わりません。
     着点を座標で表示したコメントを書くと碁盤を回転させたり反転させた場合、違う位置を指すことになってしまいます。
     碁盤の向きを変えて見る場合があることを配慮して着点の指定には座標ではなくマークを使う必要があります。  

  •  分岐後の変化が多い場合は、データサイズの肥満化を防ぐため別ファイルにしてリンクするようにします。
     データベース用スタイルシートが記載されているXML棋譜の場合、棋譜のファイル名の後に?@IDを書くとそのID番号が着手された局面を開くことができます。
    例:http://olive../kifu/3rensei01.xml?@16
     また、リンク先を下記のように記述することにより自動的にリンク先にジャンプさせることもできます。
    ボタンクリック
    ++リンク先++
    例:++./kifu/ryougakari001.xml?@47++
     この場合、変化手順があってはいけません。
    ボタンクリック
    --リンク先--
    例:--./kifu/ryougakarai001.xml?@47--
     ジャンプした局面からリンク元の局面に戻るときに利用します。
    ●リンク設定の1手前の局面で分岐マークをクリック
    {autolink}リンク先
    例:{autolink}./kifu/ryougakari002.xml?@248
     この機能を利用すれば手順が違うが別の棋譜のある局面と同じになった場合は、その局面にリンクすることにより手順の重複入力を避けることができます。
     オフラインでXML棋譜を直接開いた場合は、自動リンクが動作しません。
     オフラインで自動リンクを利用する場合は、下記手順が必要です。
    1.  石葉を保存しているフォルダの中のMyLeaf\LoacalLinkフォルダに保存されているLeafLink.htmlを開きます。
       ローカルで自動リンクを頻繁に利用する場合はLeafLink.htmlのショートカットをデスクトップまたはタスクバーに作っておくと便利です。
    2.  XML棋譜を開くウインドウが開きますからをクリックします。
    3.  ファイルの選択ダイアログボックスが開きますから目的のXML棋譜ファイルを選択してボタンをくりっくします。
    4.  表示させる着手を指定する場合は初期表示着手ID入力ボックスにその着手のIDを入力します。
    5.  ボタンをクリックします。
     以上の操作で目的のXML棋譜ファイルが開き、その棋譜データの自動リンクが利用できます。
  •  リンク先ページは、参照[Links]に記入した順番にしたがってリンク1、リンク2、、、と通し番号で表示されますからリンク1は○○、リンク2は△△と簡単にリンク先の内容をコメント[Comment]ボックスに記入してからボタンをクリックします。

     以上の操作で局面にリンクが貼られ、リンク先の表示をクリックするとそのページが開きます。
     また、自動リンク場合は、その着手に進むと自動的にリンク先にジャンプします。

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