2モクのアタマ
 2モクのアタマとは2子並んだ石の両先端をいい、左図のように2モクのアタマに隣接する空点をハネることを2モクのアタマをハネるといいます。
 2モクのアタマをハネられるとダメヅマリになりすから、その石を捨てるつもりのとき以外は2モクのアタマをハネられないようにするのが原則です。
 2モクのアタマをハネられるとなぜ窮屈なのか検証してみましょう。
 上と下はどちらも黒のダメは2手です。
 しかし、同じ2手のダメでも2モクのアタマをハネられている方は、手数を増やしにくいのです。
 上は1手かけてもダメが3手で1手しか増えません。。
 下は1手かけるとダメが2手増えます。
 つまり、同じダメ数でも2モクのアタマをハネられているとダメの数が増えにくいのです。
 上図◆グズミでなく◆1間トビしてみましょう。
 白▽ツケが形の急所で黒▼ツギとなります。
 この結果、黒のダメは4手です。
 下の場合、白▽ツケには黒▼と外側に進出することができます。
 ダメの数は4手で上と同じですが、上の白のダメは総数11手ですが、下の白のダメは総数10手と上より1手少なくなっています。
 つまり、下の白は上の白より弱くなっているのです。
 しかも、黒は白の勢力圏から脱出する方向に向かっています。
 ダメ数が同じ2手でも2モクのアタマをハネられた石とそうでない石に比べて相手に対する力関係が劣るのです。
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