三連星

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 左図のように両隅が星の辺に辺の星に構えた配置を三連星といいます。
 なお、左図の辺の星に石がない配置を二連星といいます。
 三連星は地にアマイのが欠点ですが、機動力に富み、立体的な模様を形成できるのが特長です。

 初級者は、三連星を地にしようと汲々とし、三連星が地にならないと上手に誤魔化されたと被害妄想に陥りがちですが、三連星を地と勘違いしたことから悲劇が始まるのです。
 三連星は、このままでは地ではなく、白Aカカリと侵入されても左辺上部は黒地どころか白地になる可能性さえあります。
 また、白に打ち込まれる前に黒A小ゲイマ、黒B一間トビと構えても白Dと三々に入られれば隅の黒地は消えてしまいます。
 しかし、白Aカカリと三連星の内側に入って三連星の地を荒らしても白が得になるとはかぎりません。
 入った白を攻められて一方は破っても、もう一方の黒模様が膨れ上がったり、上辺または下辺の黒地が自然にできたり、荒らしに行かなければ膨らむはずだった白模様がしぼんでしまったりすることが少なくありません。
 このように相手に侵入されて失った地模様の損を上回る利が得られることが多いのが三連星の機動力です。
 したがって、白Aカカリと三連星に侵入するのではなく白E小ゲイマガカリ、白F一間高ガカリなどと外側からカカリ、三連星が立体化するのを防ぐのが普通です。
 ただし、三連星の発展方向の価値が低くなると三連星の内側に侵入されてもその代償が得にくくなりますから、立体化構想が崩れないように配慮が必要です。
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