中国流

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┃  (1)  │  (2)  │  (3)   ┃
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 中国流とは図(1)星と腹を星に向けた小目の配置から黒◆星脇に構えた布石をいいます。
 中国流の◆を一路高く図(2)黒★と構えた布石を高中国流といいます。
 なお、図(1)と図(2)を中国流と総称する場合もあるので、図(1)を明確に区別する必要がある場合は低い中国流といっています。

 図(3)のように相手の星に腹を向けた小目の構えで相手の星に黒1とカカリ白2小ゲイマ、白A一間トビ、白B大ゲイマ、白C二間トビなどと受けさせてから黒3と構える布石は、中国流より幅が狭いのでミニ中国流といいます。
 図(3)黒1コゲイマガカリに白a、b、c、dなどのハサミや白e、f、g、hなどのカカリを打てばミニ中国流を阻止することはできますが、善悪不明です。

 中国流は、1に空き隅、2にシマリが布石の原則とされていた時代、いろいろな奇手を編み出すことで有名な安永一氏(元囲碁春秋主幹)が愛用した布石です。
 1に空き隅、2にシマリを盲信していたアマ碁客は、この布石に悩まされたものでした。
 安永氏が中国訪問時にこの布石を紹介し、共感を得た中国棋士の研究によって発達して日本に逆輸入されたので中国流と呼ばれるようになりました。

 中国流は、上図の方向の発展を目指しているので、中国流を迎え撃つ側は方向の発展の価値を低くするまたは妨害するなどの作戦を練るのが普通です。 inserted by FC2 system