花見劫

 花見劫とは、勝ったときの利益は大きいが負けたときの損害が軽微なをいいます。
 ただし、どんなに軽微であってもその損害が敗局に直結する場合は、花見で一杯と斜に構えているわけにいきません。
 形勢が混沌としているときは負けたときの損害が大きい花見劫は避けますが、局面が煮詰まってくると微細な利益を稼ぐために花見劫を仕掛けてくる場合もありますからご用心。
 左図の白は、黒◆ハネに白Aと凹んで受ければ眼2つで活きることができますが、白Bとオサエると劫に負けると白が全滅する黒の花見劫になります。
 したがって、形勢不明の段階で黒◆ハネを打てば白は花見劫を避けて白Aと凹んで受けるのが普通です。
 しかし、白Aと受けると白の敗局が確定するような場合は、花見劫を覚悟で白Bとオサエる勝負手に出てくるでしょう。
 このような危険を避けるために黒は早い時期に黒◆とハネ、白を眼2つにしておくのが無難といえるでしょう。
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