コミとは、地の計算の際に白地に加算する目数をいいます。
コミは、同レベルの人が一番勝負で対局するとき、先番の有利を地に換算し、先番・後手番の勝率が均等になるようにする目的で設けられました。
コミが導入された初期のコミは4目半でした。
コミに端数がつくのは引き分けを防ぐためです。
その後4目半では黒が有利だということから5目半になり、現在では6目半が趨勢を占めています。
7目半のコミを採用する棋戦も現れました。
固定コミの場合、黒か白かを決めるのは下記のような握りで決めます。
コミは黒白の勝率を均等にする目的で生まれましたが、コミにより1目単位でハンディキャップを設定することができるので棋力差調整用にも使われるようになりました。
この場合、白にコミを加算する場合ほか、黒にコミを加算する場合も生じます。
白にA目コミを加算する場合は黒番A目コミ出し、黒にB目コミを加算する場合は白番B目コミ出し
黒に加算するコミのことを逆コミといいます。
逆コミをSGF棋譜データに記すときは負号(−)を付けて記録します。