小林流

 小林流とは、背中側にある相手の隅の星に黒1とカカリ、白2小ゲイマ、白あ一間トビ、白い大ゲイマ、白う二間トビなどと受けさせてから黒3星と構える布石です。
 この布石は小林光一九段が愛用していたところから小林流と呼ばれるようになりました。
 小林流の構えは、中国流が小目の弱点である腹側を星脇の黒でカバーする弱点を補う構えであるのに対し、小目の発展方向の背中側に配石する流れに棹さす構えといえます。
 小林流や中国流が隅のシマリより辺の発展を急ぐのは、布石のスピードを重視し、白に隅のカカリを誘い、主導権をもった戦いを展開する目論見です。

 小林流に対する白のカカリは白A大ゲイマガカリか白B2間高ガカリが普通で、白C1間高ガカリや白D小ゲイマガカリはあまりみかけません。

 なお、小林流の黒3星で黒え星脇と1路寄せる場合もありますが、この場合はカカリからの応接に微妙な違いが生じます。
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