置碁

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2子
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3子
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4子
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5子
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6子
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7子
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8子
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9子(セイモク)
 置碁は左図に示すように石をあらかじめ配置して棋力の差を調整するハンディキャップ方式です。
 あらかじめ配置する石のことを置石といいます。
 置碁は、置石の数で○子局と表現したり、○モク置くと表現しますが、9子局の場合はセイモクと表現することが多いです。
 なお、セイモクは、漢字では井目、星目または聖目と表記します。
 9子以上のハンディキャップを設けるときは風鈴と称して隅の星に三々を加えますが、そこまでの棋力差がある場合は9路盤を使った方がいいと思います。
 私は、9路盤2子は19路盤の9子(セイモク)、3子は13子(井目風鈴)に相当すると思っています。
 一般のアマチュア段級位の1段差および1級差は置石1つに相当します。
 置石は、図に示すように星に置くのが標準ですが、下手が好みの位置に自由に置くことができる自由置碁もあります。
 ハンディキャップ方式には置碁の他、コミによる方法もありますが、棋力差が大きいとコミの数が大きくなりすぎるので通常は置碁にします。
 因みに9子の置碁はコミにすると100目以上になります。
 ただし、置石の中間のハンディキャップを必要とするときはコミと併用します。
 例えば2子と3子の中間のハンデキャップにするとき2子逆コミ6目(白から6目コミ出し)とか3子コミ6目(黒から6目コミ出し)のように設定します。
 コミを併用するとコミ1目単位で細かくハンディキャップを調整することができるので点数制の碁会所ではコミ併用の置碁が採用されています。

 ハンディキャップ方式は、置石でなくコミの方がいいという説がありますが、私は同意できません。
 私は、不慮の備えにお金をたくさん持たせるのがコミ、武器を持たせるのが置石だと思っています。
 置石がなくコミを多く貰うハンディキャップ方式は、丸腰で強盗がたむろしている旅路を歩くようなもので、あちこちで袋だたきに遭いながらお金を巻き上げられ、たくさんの備蓄があったから辛うじてお金が残ったというのでは勝って私は楽しくありません。
 置石によるハンディキャップ方式は、スタート時点で持っているお金は相手と同じですが、相手が丸腰なのに対し武器を持っていますから、力不足を武器で補って対等の戦いができ、利益を得ることもあるはずです。
 碁で大切なのは石(武器)の使い方ですから、置碁の方が棋力養成に役立つと信じています。

 置碁に対してハンディキャップなしの対局を互先(たがいせん)といいます。
 コミが考案される前までは、ハンディキャップなしで試合をする場合は、先番の優位による勝敗の不公平を防ぐため2局単位で試合を組み、対局者は交互に先番になるところから互先と呼ばれるようになりました。
 コミがありませんから順当ならば先番が勝つので、白番で勝つことを逆番が入ったといいました。
 現在は、後手番の不利をコミで補うようになりましたが、棋力が同等の人と続けて対局をする場合は、前の対局は黒だったから今度は白というように交互に先番になるのが普通なので互先という呼び名は廃れていません。
 また、1番勝負の場合でも先番がコミを出す場合は、互先というのが普通です。
 チーム対抗の場合は、大将が黒なら副将が白、3将が黒、4将が白というように一人おきに選手が先番になるのが普通です。

 いつも先番で対局する手合割りの場合は定先または常先といいます。
 また1番勝負でも先番がコミを出さない場合や逆コミの場合は定先または常先というのが普通です。
 なお、コミのない時代には互先から定先の間に3局1組で黒・白・黒と打つ先相先または先々先と呼ばれる手合割りもありました。
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