石の強弱
重い
- 重い石
- 取られたときの損害が大きい石。
眼形に乏しく逃げ足の遅い石。
- 重い攻め
- 必要以上に力を蓄えた攻め。
大きな戦果をあげなければ利益にならない攻め。
- 重くする
- 相手の石を捨てにくい石にする。
相手の石の逃げ足を遅くする。
軽い
- 軽い石
- 取られても損害が軽微な石。
キカシ終わった石。
フリカワリの余地がある石
- 軽いサバキ(かるさば)
-
サバキ(捌き)とは、敵の勢力圏内で成果を得る戦いのことをいいます。
敵の勢力圏内での戦いですから犠牲なしで成果を得ようとするのは貪りで下記のような心構えが必要です。
- 尻尾を切り捨てて本体を活きるまたは安全圏に脱出する。
- 捨て石を投じて整形する。
- フリカワリを策す。
一般に、サバキは受けてもらえそうな石にツケて手がかりをつくります。
囲碁格言:サバキはツケから
ツケた石は、手がかりのための石ですからその石自体の去就にこだわりません。
つねにフリカワリを念頭に置きながら戦いを進めます。
右図の例では黒◆ウチコミに対し白◇コスミと攻められた場合、黒Aツケがサバキの手筋です。
黒Bケイマ、黒Cオシなどと動き出すのは白から一方的に攻められて白に主導権を握られてしまいます。
黒Aツケに2ハネが白の最強の応手です。
ここでツケた1にこだわりBとヒクのは重い打ち方で全体を攻められサバキになりません。
ツケた1を軽く見て3ハネと斜めに動くのがサバキの原則です。
囲碁格言
サバキは斜めに動け
苦しいときは斜めに動け
4ノビには切られたら切られたら尻尾を切り捨てる予定で52ダンバネと斜めに動きます。
6キリから8カカエと5を噛み取るのが相場ですが9ケイマと踊り出してサバキ形になりました。
この形は、5と2ダンバネしないで7にツギ、5のところに白に下がられた形に比べてAキリがキクので白Bトビと迫られても黒Cトビツケで整形することができます。
Aキリが利かないと黒Cトビツケはハネ込まれて苦戦を強いられます。
- 軽くなる
- 相手が攻めのために必要以上に準備工作をした。
相手がキカサレた。
強い
- 強い石
-
- 絶対に取られない石
活きている石でも回りからキキがある石は強い石とはいえません。
- 取られてもいい石
取られてもいい石は守る必要がありませんから、自爆テロ的に攻撃に参戦できます。
- 眼形豊富な石
- 欠陥のない石
- 取られるまでに手数がかかる石
- 強手
- 戦いを辞さない手をいいます。
強手は優勢な場所では破壊的な威力を発揮しますが、劣勢な場所では苦戦を招きます。
苦戦の原因となった強手を打ちすぎといいます。
弱い
- 弱い石
- 弱い石は、下記の状態で捨てることができない石をいいます。
下記の状態でも捨ててもいい石は、強い石であって弱い石ではありません。
- 相手の強い石の近くにいる活きがはっきりしていない石
- 取られるまでの手数が短い石
- 欠陥が多い石
- 相手からのキキが多い石
- 弱い手
-
- 反撃を狙えない手
- 優勢な場所なのに消極的な手
厚い
- 厚味
-
- 眼形豊富な形
- 欠陥のない形
- 厚い手
- 隙のない着手
- 厚い(形勢)
- 勝てそうな形勢
薄い
- ウスミ
- 隙が多い形
- 薄い手
- 隙が多い着手