セキ
セキとはどちらからも取りにいけない状態をいいます。
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┃ (1) │ (2) │ (3) ┃
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例えば左図(1)で黒はaやbに打つとアタリになって取られてしまいますから打つことができません。
しかし、白もaまたはbに打つと、黒から取られてそれぞれ図(2)または図(3)の形になり黒はマガリ4目の活きになって、黒を取ることはできません。
したがって左図(1)の形はどちらからも取りに行けない状態です。
この状態をセキといいます。
セキになっている石は取られませんから、活きとして扱われます。
日本囲碁規約ではダメのある活き石をセキ石と定義しています。
日本囲碁規約
第八条(地)
一方のみの活き石で囲んだ空点を「目」といい、目以外の空点を「駄目」という。駄目を有する活き石を「セキ石」といい、セキ石以外の活き石の目を「地」という。地の一点を「一目」という。
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日本囲碁規約ではセキは地でありませんから、眼持ちセキの目は地として勘定されません。
したがって左図aおよびbは地にはなりません。
しかし、中国ルール、ニュージーランドルールおよびネット碁の多くは地に算入され、左図は白地2目となりますから、日本囲碁規約と勝敗結果が変わることがあります。