シボリのいろいろ

シボリ

　シボリとは、捨て石を投じて敵石の手数を詰めることを言います。

　石塔シボリとは2線にカカエられた石を1線にノビて2子にして捨て、石塔形にシボルことを言います。

　左上の白☆3子はＡにキリを入れ、石塔シボリの形にすることにより生還できます。
　白Ｂにオサエるのでは攻合い負けです。

　右上の白◇2子はＣにキリを入れて攻合いに持ち込むことにより黒を取って生還できます。
　白Ｃキリに黒Ｄキリなら石塔シボリで攻合いに勝てます。
　白Ｄツギでは黒Ｋと急所に備えられて白◇2子は立ち枯れです。
　白Ｋトビともがいても活きるスペースは足りず、石塔シボリのチャンスを逃して攻合い負け。

　左下の白△4子はＥにキリを入れ、石塔シボリの形にすることにより生還できます。
　白Ｆハネでは継がれて攻合い負け。

　右下の白▽はＧにオサエて隅の黒を石塔シボリで攻合い勝ちして生還します。

　西洋シボリとは、気持ちよくシボってはみたものの、相手を固めただけで自分の外勢が傷だらけで収拾に苦しむシボリを言います。

　左図、白1<カケは悪手で白の外勢に傷を作られ、白は事態の収拾に苦しむことになります。
　白1カケを打たずたんに右辺に開いていなければいけないのでした。