手割り

 手割りとは、一段落した形から彼我の石を相殺して類似の形と比較して優劣の判断をすることを言います。
 図1は19目のハメ手と呼ばれる有名なハメ手です。
 白は黒石を6個も取っていますから初級者は白が得をしたと思うかもしれません。
 しかし、実は白が大損をしているのです。  図2で検証してみましょう。

 図1の黒1がハメ手なのは白4ハネダシで白が正しく打つと黒不利の分かれになるからです。

図1
 取った黒石(図のAと×)と同じ数だけ白石を取り去って見ましょう。
 白地の中に白2手が入っています。
 つまり白は2手無駄石を打っていることになります。
 ただし、白と黒は白のキカシとなっていますから、差し引き白は1手半近く損をしていることになります。
 このように双方の石を取り除いて優劣を判断するのが手割りです。
図2

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