ドリル式問題の作成

 ドリル式問題は正解をしたらレベルアップした問題に進み、不正解の場合は同レベルの問題を反復練習する問題形式です。
 ドリル式問題用の出題ファイルは下記の要領で作成します。

● 出題棋譜は1問ごとに1つのHTMLファイルまたはXML棋譜ファイルを作成します。
 ファイル名は学習進度順に通し番号にした方が管理しやすいでしょう。
 正解手順を入力してから、間違いの手順を変化図として入力するのが能率的です。
 回答着手に対する応手は1つだけにします。
 回答着手に対して別の応手がある場合は、別の応手の着手局面を新規局面として作成し、現問題が正解してから挑戦する問題にするといいでしょう。

● 碁盤は不要なボタンを省略した簡素なレイアウトにします。
 特に変化図表示エリアを設けると分岐点で変化図番号が表示されて興ざめになります。
 クリックして進行するのですから着手の進行ボタンは不要でしょう。
 ボタン類を省いて石葉の諸機能を右クリックメニューにまとめるとすっきりします。
 碁石に手順番号を表示させませんから碁盤も小さなサイズですみます。
 ただし、コメントボックスはスクロールしないで解説を見ることができるスペースを確保した方がいいでしょう。
     上図の碁盤のレイアウトは下記手順で作成できます。
  1. をクリックします。
  2. ブラウザにレイアウトのソースが表示されますからブラウザのファイルメニューから「名前を付けて保存」を選びます。
  3. 名前を付けて保存ダイアログボックスが開きますから、石葉2を保存したフォルダに適当な名前(例:drill.xml)で保存します。
  4. 石葉2碁盤をアプレットのパラメータにこのレイアウトを指定します。
    例:<param name="layout" value="../drill.xml">
 出題するための棋譜の作成は標準レイアウトなどまたはがあるレイアウトの石葉碁盤で作成した方がデータ編集が容易です。
 この場合、棋譜にコメントを入力するときは上記ボタンをクリックして着手データ編集ダイアログボックスを開きコメント[Comment]ボックスに入力します。
 また、リンクするファイルは参照[Links]ボックスにURLを入力します。

● salalaパラメータをfalseまたはjumpに指定します。
<param name="salala" value="jump">
 なお、salalaパラメータのデフォルトはfalseですから、この行は特に記載しなくてもさしつかえありません。

● clickableパラメータを設定します。
<param name="clickable" value="t">
 正解後に進む問題が一つだけの場合は、次に進むまでの間隔を秒数tで設定します。
 短く設定しすぎると最終着手のとき表示されるコメントを読み終わることができないうちに次の問題にすすんでしまいますが、長く設定しすぎるとフリーズと間違えられるおそれがあります。
 最終局面で詳細な解説を必要とする場合は、リンク先を出題ページにしないで解説ページにするとよいでしょう。
 その解説ページの文末に次の出題ファイルにリンクしたボタンを設ければ、このボタンをクリックすることにより次の問題に進むことができます。
 このようにすればこのページを「お気に入り」に登録するか、デスクトップにショートカットを作成してページを閉じることにより、回答者はドリル問題を中断してもこのページを開くことにより続きの問題に取り組むことができます。
<param name="clickable" value="t,n">
 間違えた回数に応じて正解後に進む問題が違う場合は、違う問題にする間違えの回数nを設定します。
 HL[link1,link2,link3,link4]となっている場合、n3に設定すると、間違えないで(初期画面戻ることなしに)正解したするとlink113回間違えるとlink246間違えるとlink37回以上間違えるとlink4の問題に進みます。
<param name="clickable" value="answer">
 最終着手に達しても次の問題に進まない場合に設定します。
 エンディング画面のページを設けていない場合の最終問題に適しています。
 この場合、最終着手のコメントにエンディングのメッセージを記入するといいでしょう。
<param name="clickable" value="maz[n0,n1,n2,n3,・・,nn]col[r,g,b]wait[t]end[j,m] flow">
 間違え回数に応じてヒントマークがn0個n1個、n2個・・・nn個と変化します。
 なお、ヒントマークは、本手順の次の着手、変化手順の次の着手および本手順の未来の着手の位置に表示されます。
 ヒントマークの数をランダムに表示したい場合は、上限個数+500をmaz[]の引数にします。
 最初からランダム個数で表示(最大8):maz[508]
 最初はヒントマークなしで誤クリックするとランダム個数で表示(最大5):maz[505]
ヒントマークはrgb(0〜255)で指定された色の中点(・)マークで表示されます。
 n0だけしか記入されていない場合は、常にn0個ヒントマークが表示されます。
 n2までしか記入していなくて3回外れるとそれ以降は当たるまでn2個のヒントマークが表示されます。
例:<param name="clickable" value="maz[0,16,8,4,2,1]col[149,255,0]">
 end[j,m]のjおよびmは、<param name="clickable" value="t,n">のそれぞれtおよびnと同じで機能です。

● numberパラメータにマークを設定します。
<param name="number" value="">
 着手した石にマークが表示されます。
 マークを設定しないと分岐点から先に進むと着手番号が1になって分岐があることがわかってしまいます。

● 棋譜データの正解手順の最終着手にハイパーリンクを設定します。
 出題ファイルを難易度に応じて棋譜データの最終着手のHL[]プロパティに記入します。
 HL[link1,link2,・・・]
 棋譜データの最終着手にHLプロパティを記さない場合は、最終着手に達すると初期画面に戻ります。
 正解後に進む問題が1つだけの場合は、出題ファイルのURLを1つだけ記入します。
 間違えた場合にその時点で別の問題に進ませる場合は、間違えた手順の最終着手のHL[]プロパティにその出題ファイルのURLを記入します。

 間違えた回数に応じて次の出題を変える場合は
link1に間違えないで正解した場合の出題ファイルのURL
link2以降に出題レベルを下げた出題ファイルのURL
を記入します。

● 次の問題を同じ窓に開くように指定します。
 <param name="linktarget" value="_self">
 この指定をしないと次の問題は、次々と新しいウインドウで開いてしまいます。
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